(株)QOLサービス社員で介護経験皆無のオガワが、2007年度こちらのホームヘルパー2級養成講座を実際に受講中!その新しい経験の中で感じた様々な感想をこちらで公開して行きますので、今後ともこうご期待!!

 2月10日(土)  9:30〜16:30

【オリエンテーション、介護概論、サービス提供の基本視点】
【ヘルパー2級 受講者】
年齢層
:20代前半から60代後半まで
受講理由:「今後自分の仕事をしていく上で、必要になってくるから」「将来的に自分も介護されるから介護を知っておきたい」という人から「親の介護をしないといけない」「暇だから」「友人に勧められて」「資格が欲しいから」という理由まで幅広く。

  本日初めて、介護の勉強をした。
  受講場所に行く途中、同じ授業を受講される母くらいの女性の人に話かけられた。受講理由など、たわいもない話をしながら会場まで歩いた。ネームプレートが置かれた席を探していると偶然にも先程の女性と同じグループだった。
  6人1グループでのオリエンテーションが始まった。自分がいるグループは母と同じぐらいの年齢と思われる女性の方が3人。僕より若い人が2人だった。会話に苦労するかと思ったが、さすがオバさんパワー。自分たちの子どものように僕らを手玉にとって自己紹介終了。しかしオバさんたちが話した受講理由は「自分の親をもうじき介護しないといけないから」「ヘルパーの2級を取らないと会社で必要とされないから」「子どもに手がかからなくなったから、パートより上を目指して」などとても現実的で、若い子のいう「資格を増やしたいから」「なんとなく」という漠然としたものとは雲泥の差がそこにはあった。
  「介護概論」が始まった。ADLやIADL。何度も見た事があるのに単語の意味が分からなかった文字の登場に筆を走らせ…意味を理解し、気が付けばお昼の時間が近づいていた。お昼に入る前に「認知症」と「寝たきり」になるならどっち?というグループ討論があった。自分の感情が表わせる「認知症」になると僕らのグループは満場一致。グループごとでの発表でもほぼ、「認知症」だった。一部の意見では「寝たきり」があり、「他人や家族に迷惑をかけないことを考えれば」「寝たきりの方が楽」等があった。ただ、これに答えはなく、「認知症」の人も「寝たきり」の人も最後は同じ状態になり社会との関係も薄れていくようになる。だから介護をすることによって相手を不快にするのではなく、介護をして少しでも快くなってもらうということを心掛けてくださいと。介護をした経験やされた経験のない僕にとって、この時点では今ひとつピンとこない言葉だった。
  昼休憩はペアになって、お互いに弁当の食べさせ合いをということだった。食べさせたこともなければ、食べさせてもらったこともない。最初に食べさせてもらう側だったのですが、人に食べさせてもらうことがこんなに苦痛だとは思いもよらなかった。逆に食べさせる側でも、相手の食べるタイミングを見計らうのが難しかったり、食べる大きさもよく分からなかったり…。ご飯を食べるだけなのにものすごく神経が擦り減った。
  昼食が終わってからグループで食事介助について話し合った。ごはんを食べさせる時に、食べさせてもらう側はしゃべれないわけじゃないので、コミュニケーションを取りながら食べさせてあげれば、相手も楽しいし、食べさせる側も神経をつかわなくてすむ等の意見交換を行った。
  午後からはサービス提供の基本視点についての勉強だった。昼食を食べさせ合いしたのも全て、介護の基本視点(1)タイミング(2)場所(3)スピード(4)量(5)方向につながっていた。そして誰もが一人ひとり自分にあったQOLを持ち、またそれを高めていかなければいけないのだとも思った。
  今日は、僕にとって「介護=その人のために」という頭の中で描いていた漠然とした方程式は、実は身近な日常生活の延長線上にあるからこそ気付けず難しいものだと感じた有意義な一日となった。「明日も頑張ろう」普通にそう思えた。

 2月11日(日)  9:30〜18:00

【基本介護技術T(姿勢・体位変換の介護、移乗動作・移動介護)】
テーマ:残存能力を使った自立支援のための介護


  今日も朝が早い。休日は昼近くまで寝ている僕にとって、この2日連続の朝9:30集合はとてつもなく辛いわけで…眠さと戦いながら会場に到着。
  今日は「実技」ということもあり、動きやすい格好で受講生が集合。
  講義に入る前に、脳を起こすために軽いレクが入った。実際の現場でも大人気らしい「遅出しジャンケン」。遅出しで勝つことは簡単なのに、逆に「負けてください」と言われた途端に難しくなる。僕も脳をフル稼働させたのですが、見事ついていけず…。周りを見渡すとみんなも笑顔で楽しそうに取り組んでいた。ただのジャンケンなのに、みんな熱くなって負けることに必死になって。年齢をとわず楽しめる!!現場で人気がある理由が分かった。
  授業に入り、片麻痺の人の体位変換・車イスへの移乗が始まった。講師が受講生を使ってデモンストレーションをした。見ているととても簡単に思えた。「こんなに簡単なら、早くやりたい!!」と気持ちが先行した。しかし、グループになっていざ始めようとしたら、片麻痺の人のモデルをさせられ、やりたい気持ちだけが先走り…。しかも、モデル役なのに介助役の女性から、デカイ、重いと言われ…クレームの嵐に。いっせいに女性陣からは「こんなデカイ人介護できない」「無理、腰が絶対悪くなる」など様々な言葉が飛び始めた。そこへ、タイミングよく講師が登場。そして一言。「全介護しようとするから、大きな人が相手だったら動かないんですよ」
  たしかに。重いものを動かすときに正々堂々真正面からぶつかっていったら、その重さに勝てない。まさに、そこには日常生活での延長線の応用が。女性からしてみれば僕は大きく、そして重たい。だからこそ片麻痺という条件がついているのだから、僕の残存能力を使っての体位変換であり、車イスへの移乗をと。僕も、同じグループの人も「介護=全介助」という潜在的な意識があり、片麻痺の役が残存能力を使って起き上がろうとしないことにより、介護する側に負担をかけていたんだと声を合わせた。講師のその一言により、今までクレームに巻き込まれていた僕の体が、おもしろいように持ち上がり、ベッドから車イスへ。一瞬にしてさっきまでとは違う空気が僕のグループに流れた。片麻痺役ばかりしていた僕が介護役に回る頃には、みなさん体位変換・移乗がうまくなっており、いざ自分が介助役をしたら、相手への「声かけ」「介助する手の位置」などどうすればいいのか分からなく、片言の声かけに飛ぶ周りの「外人さんですか??」というヤジ。自分ではうまく相手に伝わっていると思っていたのに…。これでは、介護される側はとてもイヤな気分になるだろうなと思った。見ていると簡単に思えることが、いざやってみたらとても難しく感じた。何度も練習していくうちに慣れてゆき、介護の会話にアドリブも入れていけるようになった。
  車イスに実際に乗って、段差がある所、坂道を体験した。車イスに乗って思ったことは、いつも見ている景色と全然違うこと。そして、下り道で自分から見えない方向に行く恐怖。声かけなしにやられたらどれだけ怖いか…。信頼関係の大切さを感じた。
  次に片麻痺の人の階段歩行をした。片麻痺役では、登るのに苦労をし、下りるのにはとても勇気がいった。「介助者には内緒で登る時にバランスを崩してください」と講師より指示が入った。
  機を見計らってバランスを崩した。階段すれすれで介助者の助けが入った。介助する人はびっくりしていた。いつバランスが崩れるか分からない状況が日々の介護の中ではあり、その時どこで介助しているかによって転倒を防げたり、防げなかったりするのを身を持って体験した。

【本日のまとめ】
自立支援に向けた残存能力を使った介護のテーマで勉強をした。残存能力を生かすことによってその人の生活を豊かにしていくのだと思うが、その前に介護する人自身のQOLが充実してなければ、人の生活を豊かにしていくことは難しいと感じた。色々な状況設定でのOJTをしなければ実際での対応は不可能だと思った。そしてそれは利用者の信頼を失うことにつながっていくのだとも感じた。

 2月24日(土)  13:00〜18:00

【基本介護技術U(衣服着脱の介護・入浴の介護)】
テーマ:着患脱健


  本日は非常に眠い。なぜなら本日提出の課題を前日まで忘れており、昨夜徹夜で取り組んでいたからだ。もし、これが介護現場への出勤でご利用者と接する場面なら確実に利用者を尊重したケアを提供できていないだろう。
  本日最初の講義は「身体拘束」「入浴介護」のビデオ視聴だった。前夜寝ていない自分にとってはキツイ2時間が始まると思っていたが、身体拘束のビデオでは「本人の自由」「看護者の言い分」「介護者の言い分」そして「利用者家族の言い分」携わる全ての人の心の葛藤を見ていたら、眠さも忘れ。そして「入浴介護」では下山名月氏が登場。利用者にあった、利用者が望む入浴の方法が大きなスクリーンに映し出された。ご家族、ご夫婦であれば正面で面と向かってコミュニケーションを取らなくても肌の触れ合い、スキンシップがコミュニケーションツールとなり、また、入浴が二度手間かからない、ストレスのかからない介護に感嘆した。最近多くみられる「介護放棄」「身体拘束」などの介護問題。今日見たこの中に今起こっている問題の解決法やヒントが見え隠れしている気がした。
  ビデオ視聴が終わり、衣服着脱の講義が始まった。まずは1人で、片麻痺状態で自分で着脱をした。丸首の動きやすい格好だったので、脱ぐのは簡単だった。逆に着るのを片腕でやるのは至難であり、脱ぐ時より大分長い時間がかかった。次にグループで2人1組になり、麻痺役と介助者役に分かれ、実際に着脱をした。自分1人の時とは勝手が違い、どちら側についてやるのかでまず戸惑い、どちら側から袖を通して上げれば、力を入れないで服が着れるかなど、1人とは違った難しさがあった。人それぞれ着ているモノが違い、シャツ、ジャージ、トレーナー、ロングティーシャツ、着脱の難易度がそれぞれで違った。
  講義最後に講師が難しかった点や不明な点などを集めて実演した。服の種類によって着せ方や脱がせ方の工夫をしていると言われていた。また服を持つ位置などで、簡単にまるで着せ替え人形のように着脱させる講師の姿がそこにはあった。ただ1つぶれていなかったのが、患側の方から着衣させ、健側の方から脱衣をさせていたことでした。日常自分が生活をしている中で着衣・脱衣を意識していなかった分、新しい発見であった。
  ヘルパー2級という介護の勉強をしているのだけれども、普段自分が何も考えずに習慣としている日常生活の落とし穴の発見がここにはある。自分が普通であると感じていたけれど、実は、何も考えないことで不自由をしている自分がそこにいるようにこの2週間で思うようになった。

 2月25日(日)  9:30〜18:30

【基本介護技術V(身体の清潔・食事の介護・排泄尿疾系の介護)】
テーマ:介護現場で求められるもの


  最近家での会話が増えた気がする。実際に介護現場で働く機会がない僕にとって実習の復習を家でするようにしている。父、祖父には拒否されるので、母や祖母を相手に。実習のおかげで、わが家の食卓は以前より明るくなった気がする。ヘルパー2級はわが家の家庭内福祉に貢献している。
  本日で、実習4日目を迎えた。
  まず、身体の清潔についての講義が始まった。まず、自分で自分を洗う時にどこから洗うのかという質問が講師からでた。7割近くが「頭」からだった。次に多かったのが「顔」で「腕」「体」の順であった。1人の意見として「両手」「歯磨き」が出た。また、入浴順として「かけ湯」⇒「入浴」⇒「洗う」⇒「入浴」⇒「出る」というパターンや「洗う」⇒「入浴」⇒「出る」のパターン、「洗う」⇒「出る」、「入浴」⇒「出る」のパターンがあった。
  7〜8割の人が同じであってもそれが正解ではなく「入浴」に関してもその人のバックグラウンドを尊重してケアすることが大切であることを学んだ。また、家族のように背中を洗ったり、風呂場でしか語れないことを話したりなど一緒に入浴をして時間を共有してあげることで、入浴の楽しみをみつけてあげることの大切さを講師の方は語られた。
  自分がいつもやっているから当たり前だと思っている先入観によってケアする選択肢が狭まるのだと思った。
  少し早く食事の時間となった。今回は休憩の1時間丸々互いに食事介護をしながらとなった。第1回の時にやった3口でも苦痛と感じたのに、食べ終わるまで食事介助をされるなんんてとショックを隠しきれないまま、楽しみであった食事が始まった。普段自分の手が無意識のうちに箸を口に運んでいたため気付かなかったのですが、箸が正面からつきささるように運ばれてくるのが恐怖に感じ思わず「箸の先を横向きにしてくれませんか」と注文をつけてしまった。悪いなと感じながらも箸先が変わるだけで妙に落ち着き、食事も進み相手の方も僕の食事のペースを掴んだかのようにリズムを刻んだ。前回感じた嫌な気持ちは除々になくなり、自分のペースで食事ができることによって、なんら違和感のないものになった。逆の立場の時は自分なりに相手においしく食べてもらおうと思い、「何が食べたいですか」「このタイミングでいいですか」「おいしそうですね」など、色々聞きながら食べさせた。食べさせ終わった後、相手の人から感謝された。少し照れくさかったけどうれしかった。もし、現場でこのような言葉をかけてもらったらやりがいがあるんだろうなと思った。
  昼からの講義では「食事介助」の時に気をつけた点などの発表をした。「どうしてそうしたのか?」講師からするどい質問が飛ぶ。「一見同じ方法に見える介助の仕方でも1人1人考え方が違えばケアの種類が違うという発見をしてほしい。いろいろ観察し、考え、ケアを提供することによって利用者の選択肢が増える。そうすることができるケアワーカーが良いケアワーカーに近づく」講師が言った。自分がされる立場になった時、選択肢が多い方が楽しみながら生活できると想像できた。
  そして、最後に排泄の介助で「おむつ」の着脱をした。着脱に入る前に、前回の学習で渡されていたおむつを家でつけて排泄をした時の感想を互いに言いあった。物心ついて初めてつけたおむつは違和感が有り、実際に排泄をした感想は隙間から漏れそうでとても不安だった。
  おむつの着脱は衣服を着た状態でも人にされるのはとても恥ずかしかった。逆につける立場でも恥ずかしかった。される相手によっても快、不快があるのだと思った。
  講義が終わり今日も終わったと思っていたら、講義最終に「体位変換、移乗」のテストがあると聞いた。慌てて居残り練習をしてくれる人を探した。運よく親切な人が見つかり、一緒に練習した。一緒に勉強している人との練習は家とは違ってやりやすい!!そう思いながら4回目のヘルパー講座は終わった。

copyright (c) 2007 QOL Service Co., Ltd. All rights reserved.